総合型私の所見-1
(東京)ラウンドワン南砂店・外観(東京)ラウンドワン南砂店・場内
ラウンドワン南砂店(左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)


第 1号

ボウリングというスポ−ツを一般市民はどの様に見ているでしょうか?

大方の市民は、暇つぶし・イベントのツ−ル・たまにはしてみたい遊びと捉えている方が大半です。

その観点に立って「総合型地域スポ−ツクラブ」との融合を推し測ってみると、様々な矛盾点と現実の壁に直面します。

結論から言うと、ボウリング中心の総合型は市民に受け入れられ難いと思います。

ボウリングという種目(というか遊びスポ−ツ)が、ボウリング界の中で如何に生涯スポ−ツ・健康スポ−ツと唱えても、市民の認識は民間企業が提案するレジャ−の域を抜けきれないでしょう。

なぜかと言うと、市民がボウリング場へ足を踏み入れた時、そこには目的を異とする「商業ベ−スのお客さん」との共存が現実としてあるからです。

その「商業ベ−スのお客さん」を排除して、総合型の理念に合わせた環境を作ったとしても、それは只のイベントの場に過ぎません。

又、日常的にこの様な環境を備える事は、民間企業としての事業が成り立たなくなります。

(東京)品川プリンスホテルボウリングセンター・外観(東京)品川プリンスホテルボウリングセンター・場内
品川プリンスホテルボウリングセンター(左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)

しかし一方、市民の中ではボウリングはやってみたいスポ−ツの最上位にランクされるほど、ポピュラ−なスポ−ツとしての位置を築いています

それは何故かと考えると、民間スポ−ツ施設である以上、休業日以外は何時行っても直ぐにプレイすることが出来る・平服でも安易に楽しめる・どの年代でも制約がない・全天候型である、といった大きな利点があるからでしょう。

そこには決して、競技性が楽しいとかル−ルが安直で判り易いとかいうものではなく、意志行動に沿った結果を求めることが出来るというメリットがあるからです。

この部分をボウリング業界は勘違いしている様に感じます。

既に街場にはボウリング場というハ−ドがあるので、お金さえ払えば何時でも自らの意志でプレ−が出来るソフト環境にあります。

これが、宮田さんの言う「キャッチボ−ル」的な動機付けなのでしょう。

その動機付けを、ボウリング業界が「待ち」の姿勢から「提案」の姿勢へシフトしていく事には賛成ですが、総合型という見地からの発案は失敗する可能性が大だと思います。

その大きな要因は、ボウリング界で語られているほど、市民はボウリングに対し「価値観を求めた参加意識」を持っていないということです。

総合型を構築する現場にいると、得てして陥りがちなのが、種目毎のマニア的な感覚が表にでてきてしまうことです。

この種目は、こういったところが優れてとか、こういうところが身体に良いとかいう、特定種目の独りよがりな感覚が理念を捻じ曲げてしまう事は否めません。

総合型の基本的な概念は、参加者が選択し評価をするという事なのです。

決して種目毎のマスタ−ベ−ションでは、その概念は成り立たないという事なのです。

つまり、如何に参加者のニ−ズに沿った「プログラム」が提案されているかということが重要になってきます。

特に都市部の総合型の方向は、この「プログラム」の集積が底辺にないと成功する方向にベクトルは動いていきません。

ボウリングもこうした「プログラム」提起の中で、一つのツ−ルにしかないという謙虚な姿勢が大切なのです。

(太陽系) 以下次号につづく。

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