■総合型私の所見-3■
前段で「プログラム」の大切さを唱えてきましたが、それでは具体的にはどういうことなのかというと。 これまで、ボウリング業界が営業戦略として仕掛けている代表的なものは、 1.無料券・優待券の配布 2.会社コンペやイベントに対するレストラン等とのパツク提案 3.トリムボ−ルに代表される用具の支給 4.LTB等のスク−ル事業 等が挙げられると思います。 これ等に共通している点は、ボウリング場へ来場する顧客に対しての営業サ−ビスとして展開されてきたことだと言えます。
総合型に繋げる「プログラム」は、基本の考え方として、地域スポ−ツクラブ(以下クラブ)の運営者が参加される地域住民へ発案するものでなくてはならないということです。 つまり、あくまでもボウリング場サイドは黒子に徹し、クラブヘ提案をする役割を担うことです。スポ−ツクラブの運営スタッフに、ボウリング場の支配人や従業員が担当者として名を連ねる事も方法でしょう。 もし地域でスポ−ツクラブを運営している母体が見当らない場合、地域青少年委員や町会自治会・子供会・スポ−ツ少年団・NPO団体・地域レクレ−ション団体等へ働き掛ける事も手だと思います。 新たなクラブとしての核を創造し、それをバックアップする体制を築く事も、地域企業の社会貢献として大きな役割になると思います。
これ等を念頭に置き、前述で記した項目に関し一捻りを加え例を挙げてみると 「1」に関しては、クラブメンバ−が来場(クラブ員としての要証明)する度に、ボウリングに関する簡単なクイズ(ボウリングの歴史・本質・ル−ル等が理解出来るような)を、数回程度に分けて渡し、回答する度にポイントカ−ドへ押印し、クラブ内の事業に使用出来るようなタイアップ特典を付与する方法。
「2」に関しては、オ−プント−ナメントの形式で、定期的(月に1・2度又は週に1度程度) に、ある一定の本数のレ−ンを定められた時間開放し、クラブ主催者が自由に企画できるエリア(場)を提供する。 これは勿論、通常料金に近い料金設定で有料とし、クラブへ請求する形式とする。 クラブは、この料金を受益者負担で賄うか、自治体等からの助成金を捻出するか、運営自主財源で対応するか、独自の判断をする事が基本である。
「3」に関しては、ボウリングをする為の必需品を考えた場合、参加者は何が一番先に頭に浮かぶかというと、やはりボウリングシュ−ズだと思う。 体育館や競技場でスポ−ツを楽しむ場合、必ず自分専用のその種目に適したシュ−ズを着用する。ボウリングも同じ事で、アプロ−チに上る為にはボウリングシュ−ズが必要となる。 但し、数多いスポ−ツ種目の中で、初心者の大半がレンタルシュ−ズを使う種目は、ボウリングとスケ−トくらいであろう。 やはり初めてボウリングを体験する時から、自分の足に合った清潔な自分専用のシュ−ズは必要である。 今までは、参加者がボウリングシュ−ズを必要な事は判っていても、ボウリング場へ行けば用意されているし、その後何回も使う物ではないからレンタルで間に合わせるということが多かったと思う。 しかし、定期的なクラブ事業への参加という事になれば、当然自分専用の用具は必要となってくる。 又、恒常性を期待するプログラムである。 どんな人でも体育館へ土足では上がらない。 クラブの通常事業やスク−ル事業に連動させ、ボウリングシュ−ズの供与は大切なモチベ−ションとなる。 この費用の捻出も、参加者が支払う費用に絡めていけば対応出来る。 ボ−ルの支給は、人によると迷惑と捉える場合もあり、ボ−ルはあくまでも参加者が欲しいと判断すれば自らが買う事を選択すれば良い訳で、ロッカ−を借りたりする付帯負担を負わせることは避ける。 これも、あくまで無料で提供するのではなく、ボウリングをプレイしたいと参加する方に対し、 必要な用具としてクラブが有償で与える物とする。
「4」に関しては、人から指導を受ける場合、受けての側はどの様な指導者を望むのだろうか。 勿論始めは、初歩的な事を学びたいという気持ちでスク−ル等に参加するのだろうが、その前段階としてその種目を体験したいと思う時、何に一番心を惹かれるだろうか。 それは、知名度のある指導者と触れ合える事に他ならないのではないだろうか。 例えば、ボウリングなら中山律子プロ・矢嶋純一プロに代表される、社会的知名度を持つ指導者が目の前に現れる事である。 高い技術と社会性のあるプロフェッショナルと触れ合い体験した種目は、自分が取り組んでいこうとする大きなモチベ−ションとなることは間違いない。 定期的に高い知名度を有する指導者をクラブが用意することは、価値の大きな事業プログラムとなる。 この派遣については、拘って頂く指導者のボランティア意識にも期待はするが、やはりきっちりとした謝金体制を取る必要があると思う。 各都道府県には、文部科学省からの奨励により、広域スポ−ツセンタ−事業が既に設けられていると思う。 広域スポ−ツセンタ−では、クラブが地域事業を活発に行なう支援策として、指導者派遣助成制度を設置しているところが多い。 又、地域自治体の中で生涯学習支援制度・社会教育支援制度として、指導者に対する助成制度を設けている自治体も少なくない。 これ等の支援制度を有効に活用するには、窓口はあくまでも地域環境の活性を目的とした、任意又はNPO等の非営利組織でなくてはならない。
この他にも、考えられる提案可能なプログラムは沢山あると思う。 ・クラブハウスとしての、民間スポ−ツエリアであるボウリング場の施設開放 ・地域スポ−ツ情報の発信基地としてのボウリング場(地域スポ−ツポ−タルサイトの立ち上げやボウリング場に地域スポ−ツ広報版の設置など) 官・民問わず、市民がスポ−ツをする「場」の紹介や利用方法の告知 地域スポ−ツイベントの紹介(主催者が行政・民を問わない) 地域で活動する、競技者団体やスポ−ツサ−クルの情報 等々
地域社会のニ−ズに適応したプログラム提言を、核となるクラブに対して行なっていくことが大切であると考えます。 (太陽系) 以下次号へつづく。 |