総合型私の所見-5
宇都宮第二トーヨーボウル(栃木県宇都宮市)外観宇都宮第二トーヨーボウル(栃木県宇都宮市)場内
宇都宮第二トーヨーボウル(栃木県宇都宮市 左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)


第 5号
第 4号
第 3号
第 2号
第 1号

「総合型SC」とボウリングの関わりについて述べさせて頂きましたが、独善的な意見とならぬ様に、あるスポ−ツ法務を専門に担当している行政書士に意見を伺ってみました。

この行政書士は、自らも社会人のサッカ−チ−ムで選手だった経験を持ち、現在もプロチ−ムの顧問やNPO法人立ち上げのアドバイザ−をされている、スポ−ツ法務分野のエキスパ−トです。

総合型の理念と、全国で展開されている実情を踏まえて意見を寄せてくれました。


「ボウリング場は、総合型スポ−ツクラブの核と成り得るか?」の問いかけに対して


一般的に「総合型地域スポ−ツクラブ」を考えたとき、その殆どは、街のスポ−ツクラブなどが主となり運営されていくことが通例だと思います。

その理由は、文科省の言っている総合型スポ−ツクラブとは、やはり公益を求めて地元に根付くものだと考えられているものであり、そういったことでも、従来の地域住民主導のスポ−ツクラブなどがその役目を担うものであると考えられています。


民間企業の場合、第一に営利追求が優先されます。

総合型スポ−ツクラブは、営利を追求するだけでは当然成り立ちません。

長い目での育成やコミュニティ−創りなどといった部分が必然的に重要だからです。


又、「総合型」という言葉の定義には多種目他世代といった意味も含まれています。

ボウリング場で出来るスポ−ツ種目が、多種目他世代に当たるかどうかも大いに疑問となるところです。

それに、利益が出ない場合、営利会社であれば当然、閉鎖も余儀なくされます。

そのボウリング場が全く利益追求だけにとらわれず、公益的な考えにより総合型スポ−ツクラブを考えているなら話しは別ですが、そうでなければ前述の様な結果になることも否めません。


運営形態としても、株式会社であるボウリング場が行なうのであれば、ミズノやコナミといった営利スポ−ツクラブも同じく考えられると思います。

NPOを設立するにも、NPO法に一定の団体との特別な関係になってはいけないとありますので、ちょっと考えにくいです。

ですが、そのボウリング場が、本当に公益を目的とし、営利会社としてではないスタンスで「総合型地域スポ−ツクラブ」を作るのであれば、それは誰も反論はできません。

スポーレボウル(茨城県つくば市)外観スポーレボウル(茨城県つくば市)場内 
スポーレボウル(茨城県つくば市 左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)

今まで公益の部分は、常に営利を生みだすものではないが、全ての住民に平等のサ−ビスを提供する必要があるということで、国や地方自治体が担ってきました。

スポ−ツクラブなどで言えば学校のクラブ活動などがそれにあたると思います。

ですが学校の事情もあり、少子化もあり、そういった部分を学校に任せるのではなく、地域が担うことが必要とされ、今回の文科省の総合型の考え方になっていると思います。

なので民間に委託されたといえ、この部分はやはり公益的な部分を残します。

先ほども書きましたが、公益的な部分を継続できるのであれば民間企業がその役目を担っても結構だと思います。

ですが、通常の会社と同じく儲からなければ止めるといった考えでは、総合型の考えは浸透しません。


その部分が一番のポイントになるのかなと思います。


NPO法人は、今では全く公益だけではなく様々な活動をしているところがほとんどですので、一概に公益だけとは考えにくいのが現状です。

ですが、総合型地域スポ−ツクラブとなると話しは別です。

まだまだ、広い意味で公益性を求められます。

また、公益性であるが故のメリットも民間スポ−ツクラブとの違いになると思います。


ただ一ついえるのは現在のスポ−ツクラブには圧倒的に活動場所が足りません。

もし、ボウリング場などの施設が有効に使えるのであればそれはとてもありがたいことだと思います。

何かうまく活用できないかな?と考えてしまいますね。


簡単ですが私の意見です。


やはり、知識人レベルの考え方も、これまで唱えてきた方向と「ずれ」は左程ないようです。

「営利」と「公益」がキ−ワ−ドとなるようですね。

(太陽系) 以下次号へつづく。

グランドボウル黒埼(新潟県新潟市)外観グランドボウル黒埼(新潟県新潟市)場内
グランドボウル黒埼(新潟県新潟市 左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)

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