■総合型私の所見-11■
ボウリングブ−ムが去った以降、スポ−ツという観点でボウリングが大きく見直され、組織の変革や業界の変遷により今日があると考えます。 国体参加や各種選手権・競技制度や選手育成システムの確立など、チャンピオンスポ−ツとしての道が切り開かれてきたのでしょう。 ただし、競技スポ−ツへの道を歩んでいく上で、最大の障害となったと考えられることが、前号に挙げた「民間ボウリング場の立場」ということだったのではないでしょうか? 私達一般市民の目から見ると、ボウリングに夢中になるのもボウリング場へ足を踏み入れたゆえで、ボウリングをスポ−ツと捉えるきっかけもボウリング場の各種営業戦術による影響は大きいでしょう。 つまり、ボウリングに対するスポ−ツマインドの熟成は、ボウリング場という民間娯楽施設によるところが大きいと思います。 ボウリング場のハウス大会参加や、プロボウラ−・従業員・サ−クル会員など人との出会いによる影響、ボウリンググッズへの購買意欲など、ボウリング場内で影響を受けるファクタ−は様々あります。 そんな中で、スポ−ツボウリングへの誘いを受ければ、その魅力に魅せられていく意識は醸成されていくのでしょう。 ボウリング場は、“スポ−ツボウリング”というスロ−ガンを、固定客獲得の営業カ−ドとして利用してきたことは否めないでしょう。
違う側面から考えると、競技ボウリング大会の会場となる場所、これも又、民間ボウリング場だという事実があります。 大きな大会になればなるほど、その大会を開くことが出来る器が必要となるでしょう。 つまり、大会を誘致する為には、大会規模によってそれを受け入れるだけのキャパシティが必須条件となります。 その条件を満たすボウリング場は、各都道府県・区市町村に、それほど多く存在してはいないでしょう。 小さなサ−クル単位・地域単位の大会なら、その地域にあるボウリング場を平等に使用することは可能だと思います。 しかし、大きな大会、特に、全国大会や国体競技会場となると、そういう訳にもいかず、限られたボウリング場が候補として挙げられるしか方法はないでしょう。 加えて、競技スポ−ツとしての会場と指定されるためには、アミュ−ズメントゲ−ム機の撤廃などの環境整備が必要とされるでしょう。 大会会場へのアクセスの利便さや、会場の空調設備の充実なども問われる要因となります。 勿論、競技そのものに使用されるレ−ンやマシンなどの設備に関しては、規格・規準内の整備や維持が必要とされます。 実際の大会運営にしても、そのノウハウが重要な課題となるでしょう。 そういった様々な問題点の解決に、中央競技者団体や「公認競技場」というシステムを整備した協議会を機能させ、長年に亘って取り組み努力されてきたのでしょう。 これ等の点では、ボウリング界もある一定の社会評価を得て、地位の確立という部分で“競技ボウリング”のカ−ドは使い切ったのではないでしょうか? (太陽系) 以下次号へつづく。 |