■総合型私の所見-14■
前回の投稿後、再度、地域の会議へ参加する機会に恵まれました。 議題は前回懸案となっていた、地域住民へ提案する種目・プログラムをどの様にするかが最大のテ−マでした。 その中には、 @参加するための受益者負担を取るべきか否か。 A学校施設を使用するに当たって、施設使用料についてはどの様に対応するのか。 B施設の安全管理は、どういう形が望ましいのか。 などが組み込まれ、多岐に亘っての議論がされていました。
種目の決定については、当面5種目ほどでスタ−トするということに落ち着きましたが、その過程で私から「ボウリング」と「伝統工芸」に関して、再び提案を試みてみました。 「伝統工芸」に関しては、地域で活動されている方々へ打診をしてみて、慎重に実現へ向け努力するということで受け入れていただきました。 ところが、「ボウリング」に関しては、前回の会議で挙げられた否定的な意見よりも、よりシビアで厳しい意見が出されました。 @あくまでもボウリングは、営利企業が利益を目的に営業している場であって、地域の活動には相応しくない。 A地域住民へ公平に文化・スポ−ツへの参加を提言する以上、偏った認識を持たれるボウリングは相応しくない。 B開催する場の折衝をする上で、ボウリング場側の都合が優先されてしまう可能性が高い。 C参加する地域住民が、ボウリングを他のスポ−ツ種目と同等に認識する可能性は低い。 D営利企業として、地域で経営者の顔が見えない。 E不特定多数の人が出入りすることもあり、開催する環境として地域性が薄れてしまう。 F地域活動として、運営単価が高過ぎる。 などの手厳しい意見が相次ぎました。
前回よりも積極的で具体的な否定意見に、何故なのだろうと私なりに考えてみました。 先ず始めに思い付くのは、現状、ボウリング場関係者と地域との希薄な関係にあると思います。 ボウリング場にとって、地域住民はお客さんという関係から、ボウリング場を支えるサポ−タ−という関係に発展させなければならないのでは。 ボウリング場は、確かに地域に存在する民間スポ−ツ施設であることの認識は住民の皆さんが持たれていますが、付帯として遊興娯楽部門も持ち合わせているところから、純粋なスポ−ツ活動環境との認識は薄いと感じます。 その辺は、ボウリング場側としても、営業と啓発の狭間で熟慮たる思いのあるところと推測しますが、如何にその辺の誤解を解く努力をするかがポイントになるのではと考えます。 つまり、ボウリング場のオ−ナ−や経営責任者・営業責任者が、地域の組織へ積極的に参加していくという構図を描かなくてはならないのではないかと思います。
この参加するという行為は、旧来の営業戦略としてセ−ルス活動に励むのではなく、地域の課題に対し積極的な人的支援を行っていくスタイルにあるのです。 地域のお祭りやイベントヘ、地域・地区の一員として取り組む姿勢で参画したり、地域防災や防犯に関しても、具体的な提言を行なえるように地域組織のメンバ−として協力することです。 ボウリング場が地域のランドマ−ク的な存在と認識されるような、心の通う人的支援活動が重要なのです。 現在、近隣地域に「総合型地域SC」のようなコミュニティ活動へ向かった組織が存在する場合、積極的にアクセスしその活動を内側から仲間として支援する姿勢が必要です。 仮に、その様な組織が無い場合は、地元に存在する住民組織への働き掛けを主導的に行なったり、提案・提言をするリ−ダ−としての存在感を示すべきでしょう。 営業活動ではない、地域住民との顔の見える心や肌の触れ合いが、ボウリング場の地域戦略として有効に機能することは間違いありません。 その様な部分が、今まで如何に希薄だったかということは否めない事実だと思います。
地域SCに関しても、これらの目に見える協力を通じ、長い年月に亘って活動していく上で、活動の場の稀少価値と種目の必要性を感じざるを得ないでしょう。 そして、一番重要なことは、地域主導の環境であってもクラブを運営していくためには、有能なマネ−ジメント力が必要不可欠となることです。 民間が持つ経営能力のノウハウは、クラブ運営にも通じるところが多々あり、様々な場面想定でのシミュレ−ションが必要なのです。 これらの部分は、ボウリング場経営者が担える大きな課題なのではないでしょうか。 クラブ運営のコア部分を担える能力は、ボウリング場がアピ−ル出来る大きなファクタ−ではないかと思います。 是非、ボウリング場関係者には、一考を願いたいと陰ながら提言いたします。 (太陽系) 以下次号へつづく。 |