| ■「へそくり」の「へそ」は麻糸のこと■
「へそくり」という言葉が文献に表れたのは井原西鶴の「日本永代蔵」、へそくり金として登場した。 「へそ」という言葉は、鎌倉時代租税として上納され麻糸を巻いたものとして記録に出てくる。 つまり「へそ」は麻糸のこと。 へそは糸偏に巻と書いて「へそ」と読ませたがこれは造語で、後「巻子」と書いて「へそ」とよんだ。 麻は世界最古の織物の素材。 日本でも大昔から使われ、昭和の初めまで織物の主流だった。 麻糸を細く裂いて紡いで巻いて鳥の巣のような形にした。 そのように巻くことを「くる」という。 麻を目方で量り、糸の長さが決められていた。 麻糸を細く細く紡げば紡ぐ程長い麻糸がとれる。 熟練すればする程長い糸を紡ぐことができた。 その余分にとれた麻糸が余分の収入になる。 この「へそくった」余分の「へそくり」分が収入として技能者のふところに入った。 「へそくり」の言葉の由来はここから来ている。 ボウリング週報編集部 保永武記 |