■総合型私の所見−18■
東京タワ−「天の川イルミネ−ション」6月1日〜7月10日
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総合型地域スポ−ツクラブのお手本とされている、ヨ−ロッパのスポ−ツクラブ事情。

私は、直接目の当りにしたことはありませんが、言われ伝えられ聞き及んだ範囲では、その発足の原点は、スポ−ツを愛好する人々がスポ−ツを楽しむための場を確保するために考え出した方策だとか。

だからこそ、クラブの会員は、自分のクラブを大切に守ろうという意識があるし、「自分達のクラブ…」という強い意識が持てるのでしょうか?


北海道で活動されている「バ−バリアンズ」というクラブ。

200余名の会員で20万円ずつ投資し合って、NTT東日本が所有していたグランドとセミナ−ハウスを購入し、自らの施設を保有されました。

正に、クラブ全体つまり自分達が所有するグランド!

それは大切にしょうと思うし、仲間を増やして子孫に伝えていきたいと考え夢を持てますよね?!

では、首都圏でそれが出来るのか?

努力次第・工夫次第と言われても、やはり難しいのが現状なのです。

1,000家族集めて、20万円出し合っても2億円では、首都圏で活動施設を保有することは出来ないでしょう。

よしんば確保出来たとしても、その維持費たるや大変な経費が掛かるでしょう。

要は、高い経営感覚・経営手腕が無ければ、長期間に亘って維持していくことも難しいのです。

そうなると、やはり公立学校や公共施設、又は、心ある私学の施設や民間が保有する施設が活動の場と成らざるを得ません。


さて、日本の総合型地域スポ−ツクラブ。

成り立ち自体が欧州のそれとは全く違います。

国民の「スポ−ツ実施率向上」と「健康づくり・生きがい」を、受益者負担の元に、市民のNPO的活動で進めるため、スポ−ツ振興計画・施策に位置づけられたものです。

つまりは、「自分達のグランド」・「自分達の活動」を守るためのクラブではなく、住民に運動機会を多く提供するために、地域SCを増やそうという政策的な目標が伴ったものです。

この理論は、クラブの設立がサ−ビス供給体としての組織づくりで、会員はサ−ビスの受け手という意識がどうしても芽生えます。

これでは、「一緒に活動の場を守ろう…」なんて思えるようになかなかなりません。

そもそも学校や公共のスポ−ツ施設で、「プログラムが供給される…」という時点で、「行政が提供するもの…」という意識が住民にできてしまっています。

側溝の泥さらいや公園の掃除を、いつのまにか住民がやらなくなったのと同じ構図なのです。

受け手側は、いつまでも「行政がやっているのだから…」と思ってしまう。


「自主運営・自主管理だよ…」と言われたところで、結局、施設を行政の管理下でどうにかこうにか借りているだけでは、「自分達の施設…」なんて思えるわけがないし、活動を発展させようと考えられない。

将来、施設確保で苦労するだけだから、何か本末転倒は拭えません。


どうせ、このような成り立ちであるならば、行政は手を挙げたクラブに何をしてほしいかを明確に提示し、それを実施していく代わりに、地域SCの施設をしっかりと確保する手助けをする。

そういうことをしっかりと決めていかないと、守るべき大切な物、アイデンティティを見出せない状態のクラブは、どんどん潰れていくと思います。


例えば、学校施設を考えると。

学校開放を利用して地域クラブを運営しようとしても、「学校教育活動に支障の無い範囲で…」となりがちです。

ちょっと待てよ?!

学校教育活動に支障の無い範囲で、地域SCの活動には支障が生じないのか?

むしろ、現状の学校教育に課題があるから、地域SCを導入しようと決めたのではないか?

だとすれば、現行の学校教育制度に制約を加えてでも、地域SCの活動が展開出来易くしなければおかしいのではないでしょうか。

ということを踏まえ、文部科学省や各教育委員会は、

@ 地域SCに対して何をしてほしいのかを明確に示す。

A その指針を実現する為ならば、地域SCが活動する施設をきちんと確保する。

B 理念の上で、課題として考えられていた既存の活動に対し制約を加える。

ことをするべきではないかと気が付いた次第です。

勿論、全国一律と言うわけにはいかず、夫々の地域で要求事項も千差万別なのでしょうが。


この条件に対し、クラブ側はしっかりと要求に応えていく代わりに、母体となる活動施設を確保する。

要求に応えることが無理であれば、他の団体と同様の取扱いの中で共有・共存するという選択をすべきなのではと思います。

ここで必要なのは、やはり地域ネットワ−ク創りということになるのでしょう。

(太陽系) 以下次号へつづく。

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