■がんにかかった医師-2■
●NPOジャパン・ウィルネス理事長 竹中文良氏(76歳・日本赤十字看護大学客員教授) 死の受容という考え方を大切にしてほしい。 そのことを基本に持ち、希望を持って生きることはすべての人にとって大事なことです。 私たちNPOのメ−ンの活動は患者同士のグル−プ療法です。 がんの再発を繰り返したり、末期がんで苦しんでいる人が、東京・赤坂の事務所に定期的に集まり、自由に話し合うんです。 がん患者同士でないと分かち合えないことがあります。 がん患者としての自覚とか、苦しみながらどう生きるのかといったこと。 分かり合える人の前で苦悩をはき出し、一緒に語り合い、鼓舞しあうことで、他者の経験に学び、がんへの向き合い方、希望を見いだしていくのです。 こうしたがん患者の精神的なサポ−ト活動をNPOとして始めたのは、患者の抱える悩みが医学的な治療だけで済むものではないと考えたからです。 再発、移転が起きたときにどう対応するか。 最後が近づいてきたときにどうするのか……。 患者には肉体だけではない、いろいろな悩みがある。 その悩みに対応するのは医者だけでは無理。 だから患者同士でグル−プ療法をするのです。 いろんな職種の人が関与しますよ。 ファシリテ−タ−と呼ばれる緩和ケア専門の看護師や臨床心理士らもその場に入り、助言します。 (つづく) |