■食料安全保障懸念-2■
レスタ−・ブラウン 氏
レスタ−・ブラウン 氏


第2号
第1号

●米ア−スポリシ−研究所所長 スタ−・ブラウン 氏(1934年米国生れ)

米国のエネルギ−戦略が世界的な穀物の奪い合いを起こす恐れがあるだけにとどまらない。水の問題も生じる。1トンの穀物をつくるのには1千トンの水が必要だ。水をそのまま輸入するよりも穀物の形で買う方が効率的だ。豊かな国は穀物をどんどん買うようになり、貧しい国は買えなくなる。未来の戦争は石油よりも、穀物を通じて水の奪い合いになる可能性が高い。水を巡る戦争の力は軍事よりも資金だ。我々は農業、工業、都市のすべてのレベルで、水を効率的に使わなければならない。

中国の北半分は文字通り干上がろうとしている。インドも多くの州で地下水の水位が下がっている。人口急増で農業の灌漑(かんがい)に使う水が増えているからだ。米国も南部の大平原(グレ−ト・プレ−ンズ)の地下水位の低下が目立つ。50年代に人口増加が問題になったとき、日本のコメも含めて農産物の生産性を上げたように、水の生産性も上げなければならない。下水のリサイクルももちろん重要だ。

日本はエネルギ−効率を高める多くの分野で世界のリ−ダ−となり、米国も自動車の分野で大きな影響を受けてきた。太陽電池でも世界の先頭を走っている。一方で山が多く、海岸線が長い地形なのに風力の活用はあまり進んでいないのは疑問だ。特に北海道は風力発電に適している。また温泉が多いにもかかわらず地熱発電もほとんど普及していない。アイスランドでは9割の家庭が暖房に地熱を使っている。日本には地熱の利用拡大を促したい。

レスタ−・ブラウンへ

前の「記事」へ戻る ボグ交差点19へ 次の「記事」へ進む

 全国ボウリング公認競技場協議会「トップページ」へ 「ボグ交差点・目次」へ