■病んでいく地球■

月から見た地球
月から見た地球

●建築家 安藤 忠雄(あんどう ただお)氏(65歳)

病んでいく地球を前に、一人ではいくら頑張っても限界があります。でも、その意識を持った個人が日本の人口の半分いて、それぞれに車での移動距離を週に30q減らせば、温暖化の原因である二酸化炭素の排出量は年間500s×6000万も低減するという計算もあります。全日本人で取り組んだなら500s×1億2000万、確実に環境への負荷は抑えられます。小さな点でも連なって線になり、面になれば、大きな力になるのです。

そのきっかけづくりにと、瀬戸内海沿岸で市民参加型の植樹運動「瀬戸内オリ−ブ基金」を始めました。活動の一環で6年ほど前から、地元の小学校に呼びかけ、ドングリを木の実拾いから苗木植えまで、すべて子供たちにやってもらう「ドングリ大作戦」の企画を進めています。学校単位で約3万個のドングリを植えてもらって、気がつけば子供たちの小さな森が小学校の数だけ育ってきています。

地球環境の問題は、私たちの日常生活とつながっているのです。世界を変えられるのは、一人ひとりの小さな努力だけです。

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