■1日5回笑う■

フランス領ポリネシア タヒチの女性と子ども
フランス領ポリネシア タヒチの女性と子ども

癒しの環境研究会代表世話人の高柳和江氏(日本医科大学医療管理学助教授)は神戸大学を卒業。クウェ−トの病院で小児外科医として10年働いて帰国。日本の病院の環境があまりにもひどいのに驚いた。病院生活を快適にすることが大切だと、医師、看護師、建築家、デザイナ−などに呼びかけ、94年に研究会を立ち上げた。

日本の患者はかわいそう。まずい食事、狭く汚い部屋、においなどを何とかできないか。絵画や音楽など患者の楽しみもほしいと知恵をしぼった。患者が笑いを取り戻せば痛みも軽くなり、病気も治る、と05年から「笑い療法士」を養成、209人を認定した。半数は医師、看護師など医療関係者だ。

無理に笑わすのではなく、安心、支えが重要だ。高柳氏の処方箋「1日5回笑い、1日5回感動する」を実行した末期の悪性リンパ腫患者のがんが消えたことも。神奈川県の開業医も、19カ月後、女性(88歳)の進行がんがほぼ消えるという体験をした。笑顔が必要なのは患者だけではない。医療従事者の笑顔も、いい医療には不可欠だ。

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