| ■命の限り芸術と闘う■
●前衛芸術家 草間 彌生(くさま やよい)氏 1929年生 私はもの心つく頃より命のかぎり絵を描きつづけてきた。描いているのは、私の脳の中に沸き上がる幻覚のたえまない消失と出現のくり返しであった。私はこれを「常同反復作用」と後になって名付けた。つきることの無い私の生きざまの日々は、あまりにも絵を描き過ぎて、心身症になってしまったのである。それを何十年もつづけて、私はクサマヤヨイの様々の分野にわけて創造して芸術としてふくらましてきた。 「集積の大地」「離人カ−テンの囚人」「セックス・フ−ド、オブセッション」「レペティティブ・ビジョン」「サイコソマテック・ア−ト」「無限の宇宙の空間」「増殖の幻想」「増殖と無限の創造」「空白の死」「生と死のドライヴィング・イメ−ジ」「宇宙へのあこがれ」「細胞的思考」「永遠へのあこがれ」なぞ限りもなく作品化して、この私の前衛性はとくにニュ−ヨ−ク、ヨ−ロッパそのた歴史的美術家達に大いに影響を与えてきた。 今私は世界各国の美術館での巡回展のために大変忙しい。つきることのない私のエネルギ−は精一杯働きつづけ、朝から晩まで何時間も描きとおし彫刻を造りつづけ野外彫刻にまで手をのばして作ってきました。今、世界中の大画商や美術館長がひきもきらず私を東京に訪ねてくる。これから私は、年をとる事を考えず、一生懸命に創作する事以外は考えられない。 |