■迷っているなら、会社を辞めるな■

●迷っているなら、会社を辞めるな 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授 森永 卓郎 氏

正社員であるけれども残業が異常なほど多く、もう心身ともに疲れてしまったという声を多く耳にするようになりました。夜中までガンガン働いて年収500万にはなるが、自分の時間がない。しかし、少し自分を休めるつもりで会社を辞めてインタ−バルを取るとどうなるか。

非社員としてしか仕事に復帰できない可能性は高いと思います。数年前に私は年収300万円で生き抜く時代になると提言しましたが、いまや年収120万円で生活せざるを得ない非正社員が増えている。

世の中で声高に言われている格差社会とは、正社員間の格差ではなく、正社員と非正社員との格差です。特に若年層では、ざっくり言うと3人に1人くらいの割合で年収120万円の水準になってきています。これでは結婚して家族を持つことさえできない。

私は多くの企業の人事担当者や経営者から話を聞いてきましたが、ビジネスマナ−も身についていない20代後半から30歳くらいの人は求めていない、という厳しい回答がほとんどでした。

もちろん日本はこのままでいいはずはない。しかし今は、私は若い人にこう言いたい。新卒なら正社員を目指せ。そして社内で自分の居場所を探し、希望し、できれば辞めるなと。日本の現状は、やはり厳しいままなのです。

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