■脳を鍛える-2■


第2回
第1回

●脳は20歳からまっすぐに退化する 東北大学教授 川島 隆太(かわしま りゅうた)氏

認知症の高齢者5千人以上に毎日10〜15分間、ひらがなを拾い読みしたり、数を数えたりする学習をしてもらったところ、約20人の寝たきりの方が起きられるようになり、2、3割の方がおむつを外すことができました。介護保健の節税効果まで算定したのに、厚労省は関心を示しませんね。お金のかからないやり方で、利権が生まれないからでしょうか。

一番の関心は脳研究を教育に生かすこと。数や文字を扱う行為が前頭前野を活性化させるだけでなく、子どもたちの前頭前野の成長を促すとしたら、どうでしょうか。学校での勉強について、知恵や知識の継承という本来の意味に加えて、さらに大きな意味を見いだすことができます。算数でつるかめ算を習うのは、実は最も大切な脳のトレ−ニングができて、その結果、つるかめ算もできるようになるんだ、と。将来、自分の夢をかなえるために重要な働きをする脳をトレ−ニングしているんだ―と説明できるじゃないか。

どうすれば賢い子供が育つか。第一に、家庭の責任として生活時間をコントロ−ルすること。とりわけ「早起き」が重要です。どんなに自分が「夜型」だという人でも、脳の機能を測ると、明らかに午前中の方がレベルが高い。夜の方が元気というのは勝手な妄想です。早起きは、心身が一番よく働く午前中に活動ができることを保証してくれます。二つ目はきちんとご飯を食べること。脳の重さが体重に占める割合はわずか2%ですが、体全体のエネルギ−消費量の約2割を必要とします。これも早起きをすれば、朝ご飯を抜くようなこともなくなるわけですが…。三つ目は本を読むこと。これだけで100%おつりがくると思います。

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