■世界チャンピオンになるには条件がある■
●IPU環太平洋大学体育学部教授 柔道家 古賀 稔彦(としひこ) 氏 1967生 私は中学生の時から親元を離れ、東京で柔道一筋の毎日を送っていました。柔道の稽古に励みながらも、高校生くらいまでは親が仕送りしてくれたり、周囲が応援してくれるのは当たり前だと思っていました。ところが大学生になり日本代表に選ばれると、自分の意識が大きく変わったのです。 世界選手権や五輪に出場するようになり、自分で言うのも何ですが、日本を背負っているという意識を持つようになりました。自分のためだけではなく、日本のために頑張らなければならない……。そう思うようになった時、それまでの自分には無かったパワ−が出てきました。新しい自分に出会えたし、自分が誰かに支えられて生きていることも実感できました。 世界チャンピオンになるには二つの条件があるんです。一つは素直さです。誰にでも欠点や失敗はあります。でも、ミスや欠点を素直に認めなければ、克服できません。 二つめは貪欲(どんよく)さです。最近、柔道の試合でも日本人選手が外国人選手に負けることが多くなりました。いろいろな要因がありますが、一番大きい理由は日本人の方が勝負に対する貪欲さが足りないからだと思います。もっと自分はこうなりたいという欲を持ち続けることで、新しい可能性が引き出され、成長し続けることができる。世界チャンピオンを目指す気持ちで頑張ってください。 |