ドイツのスポ−ツ事情−11
ドイツ ケルン市
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●スポ−ツのあり方を都市に探る ドイツ・ケルン体育大学教授 フォルカ−・リットナ− 氏

ケルン市を対象に行なった調査研究についてお話しします。この調査の目的としたものは、スポ−ツクラブが将来的にどういった方向に向かおうとしているのか。都市のスポ−ツのあり方というのは実は、小さな街の、今後向かって行く方向を見る場合のひとつの指標になるということで興味のあるデ−タが得られました。

昨年12月(06年)に、ケルン市を対象にした調査結果を全ドイツに向けて報告する会議を行いました。その時の標語的なものとして、「スポ−ツは市を必要とし、市もスポ−ツを必要としている」と掲げました。都市の発展とスポ−ツというのは非常に重要な連携をしている。町として積極的かつ創造的にスポ−ツ政策をとっていくということが非常に重要だということをこの調査結果は示しています。

調査の考え方 調査にあたって問題設定、それから目標設定をしました。最初は市の発展にとってスポ−ツと運動はどのような意味を持っているか。2番目としては、スポ−ツが急激に、しかも構造的に変化していく時代の中で、地域のスポ−ツ施策に何が期待されているか。3番目として、ケルン市のような100万都市のスポ−ツの展開がもしかすると他の地域を先取りする意味を持っているのではないか。今はもうその通りだと私は答えることができます。それから最後に、様々に取りざたされているけれども、地域のスポ−ツ開発は、危機的状況にあるのか、あるいは守勢状態にあるのか。しかし調査結果から出てきたことは、コンセプトさえしっかりしていれば、もつとスポ−ツ施策は様々なことができるということです。

スポ−ツ施策を、創造、イノベ−ションに富んだものにしていくためにはどのような手段とコンセプトが必要であるか。どうすれば将来性のあるスポ−ツ施策を展開できるか。最後に、積極的かつ創造的に地域のスポ−ツ施策の道具として利用できるような認識や経験は他にないのだろうか。あるとすればどのようなものなのであろうか。このような問題設定から調査を行いました。

調査の進め方 どのような流れでこのプロジェクトを進めたかですが、第1局面として、ここで調査をしながらそれをもとにケルン市のスポ−ツの状況について、様々な分析をしていきました。その中では市民やクラブにアンケ−トを行いました。それからこれとはまた別に様々なデ−タ、特に健康や健康施策にかかわるようなデ−タ、それから青少年問題にかかわるようなデ−タなどを併せ分析しました。このような分析デ−タをもとにして、第2局面としてコンセプトを考えていきました。どのようにすれば現在ケルン市が抱えているような問題をうまくマネジメントし、解決できるのか、そのためのコンセプトづくりを行いました。コンセプトづくりにあたっては、スポ−ツクラブ、それから青少年局、都市開発課、さまざまなオ−ガニゼ−ションと協力しながら進めました。第3局面、これは実際にコンセプトを実行していく。実行したうえでそれの評価、それを第3局面としました。ここではケルン市内の各地区の状況に合わせた形で非常に具体的な形でコンセプトを実行しました。(図7

次にどのような方法をとったかということですが、4,000人を超える人たちに対してのサンプリング調査ということで、また各地区ごとに、平均的にサンプリングをして、市民に対しアンケ−トを実施しました。クラブを対象とするアンケ−トについては文書で行いましたが、スポ−ツ施設、それからクラブの全般的な状況、財政状況、ボランティア等々についての質問を行いました。そのほかにまた、インタビュ−、観察それからワ−クショップなども実施して、私たちが第3局面で実際に対策を講じたものの成果がどうだったかということについても把握をしました。以上が調査の方法ですけれども、そのようにして把握したケルン市のスポ−ツとスポ−ツクラブの現状を次回に紹介いたします。(つづく)

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