■成功のコンセプト■

 

●成功のコンセプト 楽天会長兼社長 三木谷 浩史 氏

最初に極論を言おう。ビジネスで成功するかどうかの鍵は、結局のところ、仕事を人生最大の遊びにできるかどうかだ。面白い仕事があるわけではない。仕事を面白くする人間がいるだけなのだ。

人生は一度しかない。だからこそ何かを成し遂げたいと思う。そしてこの世で何かを成し遂げるためには、世界が無常であることを、いつも心に刻んでおかなければならない。

僕たちは人類史上例のない、空前の変革期に生きている。これから10年間、世界の変化は未曾有のものになる。だからこそ現代のビジネスには、人生をかけて打ち込む価値がある。

たった2人の創業時から現在に至るまで、徹底して実践している5つのコンセプトは、
・常に改善、常に前進
・プロフィッショナルイズムの徹底
・仮説→実行→検証→仕組化
・顧客満足の最大化
・スピ−ド!!スピ−ド!!スピ−ド!! である。

90年代中盤に始まったインタ−ネット革命が、日本の社会や経済、市場の構造を大きく変えていくことは明らかでした。しかし、当時の日本のやり方はアメリカのビジネスモデルの輸入でしかなかった。そうではなく、自分たちで日本オリジナルなもの、新しい価値を創出することによって、日本の産業に新しい息吹を吹き込みたい。それが楽天を興した理由だし、成功した要因でもあります。多くの人たちが過去の延長線上で考えていたのに対して、僕らは全くの白紙の上にインタ−ネット活用の未来図を描いたのです。

ここが一番大きな違いでした。僕自身、オリジナルなやり方をすることが子供のころから好きでした。そもそも論でものごとを考えるのが得意というか、学校の勉強にしても、習った解き方以外に、独自のアプロ−チの仕方を一から考えてみるようなところがありました。

そんなことを振り返ると、最近の若者は少し受け身のような気がしますね。世の中全体も保守的、打向きになりつつあるように見えます。イノベ−ションを起こしてワクワクするような展開に持っていこうとする感覚がここ5、6年、減退してしまった感じがします。

先日、一週間で世界5ヵ国を訪問し、いろいろな人と話してきましたが、変化に対して日本は萎縮しているような感じがしたし、日本だけ時間がゆっくり流れているような印象も受けました。(つづく)

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