ドイツのスポ−ツ事情−12
ドイツ ケルン体育大学
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●改革を迫られるスポ−ツクラブ ドイツ・ケルン体育大学教授 フォルカ−・リットナ− 氏

ケルン市で最も一般的なスポ−ツの種目ですが、健康、余暇を中心とするスポ−ツの種目が、やはり上位を占めていて、これは当然の結果だと思います。ただ興味深い点は、いわゆる各地区ごとのスポ−ツの種類、スポ−ツとの関係を見ると、地区によってスポ−ツを積極的にやるところとあまりやらないところに差があるという点です。

何故スポ−ツに参加する度合いがひとつの自治体の中でもこのように差があるのかということを考えると、それは経済的な状況と関係しているいるということがわかります。つまり経済的な問題を抱えている、失業者が多い。ドイツは今失業率が非常に高い。また外国人も多い。こういった人たちが多く住むところ、こういったところではあまりスポ−ツが行われていない。しかしまさにこういったところで需要は高いのだということです。

ここでスポ−ツを行なう組織の形態も大きな差が見えてきます。ですからスポ−ツを実際に振興するためにはひとつの自治体の中でも地区別にその特徴に応じた形での対策が必要だということになります。

さて、こうしたことを見ていくとスポ−ツクラブというのは依然としてケルン市のような大都会でも不可欠の存在であるけれども、やはり時代に合った改革が強く求められているのだということがわかります。

全体で714クラブが存在していますが、そのうちの規模別の分類を見てみると、52%が非常に小さいクラブで会員が100人以下ということです。その次が小規模・中規模で、中規模というのは1,000名未満です。大きいところが1,000名を超えているということで、(図8)のような配分になっています。

スポ−ツクラブというのはやはり一定の規模にならないと、効率が、あるいは運営がうまくいかないということが言えると思います。ですから最も小さい規模ですと新しい時代の要請になかなか応えきれないということがあると思います。

ケルン市においても商業的なスポ−ツ施設というのが増えてきていて、スポ−ツクラブの会員数に迫っています。また自分でやっているという割合が非常に高くなっています(図9)

ケルン市におけるスポ−ツ施策においては、この調査結果が出るまでは、このような現実であるということを正確には把握していませんでした。これを見たときに初めて現状を強く認識したということになるわけで、このような、ケルン市の現状は他の地域でもこれからそうなってくることが予想され、スポ−ツクラブもこういう傾向に対応していかなければならないというふうに思います。

確かなことはスポ−ツ、スポ−ツグル−プというのは、社会施策上これまでになく、その役割の重要性が高まっているということです。しかしそれと同時にやはり強く変革を迫られているということを認識しなければいけないと思います。(つづく)

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