■工夫は値上げに勝る■
福岡県で「ZOC」と名づけた新種のタクシ−・サ−ビスが注目されている。九州運輸局が最近認可したもので、事前に電話番号などを登録した顧客の注文を受けて配車する。流しの営業はしない。 距離ではなく、乗った時間を基本に課金する。初乗り800円で最長5キロまで15分の範囲内で走る。以後、6キロ走るか15分たつごとに800円加算される。距離が基本の一般のタクシ−より、最大で5割近く安くなるという。 認可を受けた遠賀タクシ−は、認可不要と解釈して06年に同種のサ−ビスを実施したことがある。しかし、運輸局から「認可なしでは違法」と処分されたため、改めて認可申請していた。 「06年に実施した時、駅までしかタクシ−を使わなかった人が最終目的地まで乗るようになり、新規需要を掘り起こせた」と木原圭介社長は話す。売り上げも2けたで伸びたという。 この方式を導入する動きが北海道など各地に出ている。行政は安全面に配慮しつつ、積極的に認めていくべきだ。 病院通いの人や公共交通が不便な所に住む人など、本当はタクシ−をもっと使いたい人は多い。ほかの地域でも知恵をしぼり、眠っている需要を掘り起こす努力をしてみたらどうか。 (朝日新聞より掲載) |