日本とは何か

青森のねぶた 金田石城 画
青森のねぶた 金田石城 画

●日本とは何か エッセスト 見城 美枝子 氏

青森大の教授に就任して12年。青森最大の祭り「ねぶた祭」には毎年、青森大の一員として友人らを招き参加してきた。企業や団体が勇壮さを競う祭りのなかでも青森大は代表格の一つ。圧巻は賞を取ったねぶただけが夜の海に繰り出す最終日の海上運行。06年、最優秀賞に当る「ねぶた大賞」を受賞した青森大のねぶたの船に乗って、学生のおはやしとともに「ラッセラ−、ラッセラ−」とちょうちんを振ったことは忘れられない思い出の一つだ。

今は都市大学が人気だが、地方には地方のよさがある。大学ぐるみでねぶた祭に参加する青森大は良い例で、街づくりで地域の中核を担ってこそ存在意義があるし、教授も学生も地域に一歩でも二歩でも入り込んでいく姿勢が必要だと思う。

放送メディアの現場で積み上げた経験を通じ、若者に伝えたいことは山ほどある。学生には世界に目を向けてほしい。そのためにはまず自分の国があり、そこに住める幸せに気付くこと。「日本とは何か」にこだわりをもち、日本を担う人材に育ってもらいたい。

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