■プロの意識を学んだ■

●プロの意識を学んだ 写真家 織作 峰子 氏

ミスユニバ−ス日本代表として、写真家・大竹省二先生と撮影会場で出会ったことがきっかけで、弟子入り。礼儀作法や人との接し方など、人間教をみっちり仕込まれた。ようやくカメラを持たせてもらったのは数年後。

ある時、フランスの有名なシャンソン歌手の取材に参加した。簡単な撮影だったが、その人はわざわざステ−ジ衣装に着替え、カメラの前で歌い、臨場感のある写真が撮れるように気をつかってくれた。その、自分の仕事を大切にし相手の仕事も尊重する姿勢に、プロの意識を学んだ。

写真は時を止めることのできる唯一の芸術。人はもちろん四季の移ろいや生命の息吹など、被写体と真剣に向き合うことを常に心がけている。

私は現在、大阪芸術大学写真学科で、3、4回生のゼミを担当している。学生には、「機材が進歩し、写真は誰でも撮れる。しかし、プロを目指し人を感動させる写真を撮るには、人間力を高めなければならない」と教えている。

写真家に必要な人間力とは、瞬間の判断、被写体に対する理解と愛情、対象となる人物の背景への洞察力などである。

良い写真を撮るには、普段見過ごしがちなものを見つける目、感じる目を持つこと。中高年で写真を始める方も多いが、そういう人は、ファインダ−をのぞくことにより感覚が研ぎ澄まされ、若さを保つことができる。歩き回り、いろんなものを観察し、一瞬一瞬の時間を切り取ってほしい。

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