| ■人生は川の流れのように■
●自然に身を任せて素直にいきませんか 作詞家 秋元 康 氏 人生は、人と比較したり、あの人のようになりたいと目指すものではないと思います。 僕は作詞をし、小説を書き、映画も作るという多方面の仕事を手がけていますが、そのように広げていくと専門職の作詞家よりも「らしさ」が薄れて見えるかもしれません。でも自分の仕事を絞り込まなければ、とは考えない。みなそれぞれ自分の流れに身を任せて、最も楽なスタイルで進んでいけばいいのですから。 人生は42.195キロのマラソンと同じで、どんなにすてきなデザインの靴を履きたいと思っても、それが自分にとってマラソンを完走できる履きやすいかどうかが一番大事なわけです。僕の場合は一つの仕事にとどまるより、どんどんやりたいことへシフトすることを善しとしてきたのです。作詞の仕事でも映画の仕事でも、時代の求めがあってオ−ダ−があり、タイミングで動き始めていく。僕にはそれに加わることが一番自分らしいし、「継続は力なり」を実践できる方法なのです。 何か自分のやりたいことと現在の仕事が合っていない気がする人もいるかもしれません。でも世の中には流れがある。だから今無理に踏み出さなくてもいい。例えばそのうちに早期退職の募集が出てきて、「あ、これを待っていた」と思えるかもしれない。あるいは早期退職者募集が目の前に提示されたのに、「いや、自分はここに残りたかったんだ」と気付くかもしれない。そういうふうに自分にとって楽な呼吸の仕方で仕事をするのが幸せだと思います。 |