全国ボウリング公認競技場協議会
Japan
Association of Registered Bowling Alleys
普及活動のページ
レッツ・ゴー・ボウリング!
平成18(2006)年4月1日号
第9章
ある経営者から、県・市の体育スポーツ行政担当者について、こま
ごまと質問されました。要旨は、せっかく協力を申し出ているのに、
行政の「反応が極めて鈍い」のはなぜか、でした。いまはロビー活動が
大切な時期ですから、いろいろと考えさせられました。
普及の歴史から、理由を考える
現時点では、普通の行政担当者として、「それが正しい態度」であると
思います。理由は、従来のボウリング場は単なる商業スポーツ施設に過ぎ
なかったこと、100種類以上もあるスポーツ種目を司る行政が「特別な
肩入れ」をするわけにゆかないからです。
ちなみに、米国では「地域社会との密接なつきあい」の歴史があり、
建国以来ヨーロッパ伝来の「遊びのボウリング」を、150年以上かけて
地域の人々の「優れた社交のツール」に仕立てあげた歴史があります。
経営ではリーグの広範な普及、エレメンタリー・スクール(小学校)の
ボウリング授業や*YABAなどのジュニア・ボウリング振興などに明らか
な証拠を見ることができます。米国の業界が低迷しているのは、日本の
ように「フリーのお客を作らないから・・・」などと、的外れなことを
広言する人がいますが、**最近のライフ・スタイルに合わなくなり、
苦しんでいるのが真相です。
*教育を主な目的とする、YOUNG AMERICAN BOWLING ALLIANCE。
**従来のリーグなど、30週間以上も長く拘束されるものになじまない。また、
リーグ普及が成功しすぎて、空いているレーンを使った新しい顧客の開発が
遅れたこと、競合レジャーの登場。ボウリングのレトロ化、顧客の高齢化。
毎度申しているように、業界は遊びの流行から出発しました。
が、50年たってもその路線を走っているので、市民や行政からも遊びや暇つ
ぶし(単純娯楽)としか映らないのです。我々は、楽しい私的需要を大切に
しながら、地域や個々の人々にある「公的なニーズ」を掘り起こすのです。
文部科学省は、総合型構想の普及を「10ヵ年計画」と策定しています
が、いままで「義務教育レベルの学校体育種目に存在しなかった」種目が
簡単に認知されるとは、到底 思えないのです。しかし、種目特性や年中
まことに快適なスポーツ環境であること、「教育された専従者」がいる長所
などを説く「ロビー活動」が、必ず評価されるでしょう。
本当の「ロビー活動」とは
今回の質問から、思い当たることがあります。
いままで私自身が接した行政は、神奈川・福岡・大分・熊本・岡山・東京・
香川・奈良・北海道などの教育委員会でしたが、最近まで「なぜ、ボウリング
が総合型に・・・」という、素朴な疑問を聞かれることが始まりでした。
ところが、何度も足を運び、日体協で講演させていただいた去年から「それ
では、県市は、どうしましょうか?」に変わりました。JARBAのパンフレット
や「日体協 講演のコピー」を、しっかり読んでくれたな、と実感しています。
思えば、先日までの「ロビー活動は、営業・・・」と思われていたのですが、
このごろは「行政に役立つアイデアを持ってくる・役に立つ人」と思われるよ
うになったのですね。私の本意が伝わり始めたのですが、国策の高い志に応え
る者として当然のことでしょう。
春 爛漫!?
構想に参画するのなら、これから業界も勉強しないといけません。
総合型対応ボウリング・テキストや管理マニュアルなど、ほとんど整備して
ありますから、ぜひ役立ててください。商業的な動機だけでは長続きしません
し、なにより地域社会から歓迎され、ボウリング種目の奥行きを多数の人々に
楽しんでいただけるようには、従来の方法では決して実現できないのです。
幸いここ数ヶ月、景気動向が変わって「前年比二ケタ」アップが目立つよう
になりましたが、春爛漫を満喫するのはまだまだ先です。本当に「愁眉を開く」
ようになるには、何年でも総合型構想に協力し続けることです。目先のことで
一喜一憂しない、確かな経営環境は、こうしてつくられるからです。
再構築したい、ボウリング場の企業理念
そもそも中長期経営計画を策定するなら、開業以来かかげてきた企業理念を
再検討すべきです。過日、大学病院の薬入れに「PATIENT ORIENTED 患者
志向」と麗々しく印刷されているのには真実 驚きました。われわれは研究用
モルモットだったのか、患者は病院や医者のために存在していたのか、と邪推
したくなりました。「尻尾をつかまれるような」怖い話です。
御社ではいかがでしょうか?
むかしからよくある「営業 頑張るぞ!」タイプの経営理念、企業理念が丸
見えで、セールスマン・タイプの顧客に押し付けるモットーだったりしては、
いないでしょうか? では、また来月!
トビックス:
1.全公協 全国理事会(東京)で講演しました。
総合型構想とボウリング場経営、参入のポイント、実は「旬は短い」と
お話しました。その後、北海道、四国、関東などのセンターから協力依頼
をいただき、今後の成功を促す多数の同志が得られ、嬉しく思います。
2.「玉島スポーツクラブ」正式認可の予定!
岡山県倉敷市玉島爪崎エイト・ボウル(代表・小野新太郎氏)は、自ら
総合型クラブ設立を岡山県体育協会へ申請していました。ボウリング種目
が核となるクラブは、宮崎中央スポーツクラブ(宮崎エースレーン・藤元
良二社長)に次ぎ、全国2例目です。
2000年策定の「スポーツ振興基本計画」は、総合型地域スポーツクラブ
を全国市町村に「最低ひとつ以上」設置するとしている。文科省は、毎年
およそ8億円から13億円の「クラブ助成費」を予算化しており、クラブ
には2カ年間(年額で最大300万円)配分される。
3.総合型対応ツール作成の進捗状況
@キッズ・ジュニア・シニア・レデイス・ヤングの属性別、地域や団体の
目的別(PTA・子ども会・スポーツ少年団・幼稚園・小学校の教科書)
など、10種類のボウリング・テキストが完成しました。
A以上の属性・目的別の「指導者教本」はすでに推敲中ですが、「集客」
マニュアルはまだ中途で、4月には脱稿予定です。

ボウリングの運動効果
総合型対応テキスト(シニア)より