普及活動のページ レッツ・ゴー・ボウリング! 第32章
宮田 哲郎
(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員
平成20(2008)年3月1日号
![]() 憩い 薮野 正雄 画 1907-1990 |
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ことしは正月営業が不調で、「日まわり」が悪かったと
言い訳する人がありますが、実は異業種の競合すなわち
任天堂の*ゲーム機「Wii」出現と車で外出する意欲
をそいだ原油高騰、消費マインド減退が直接原因だった
と思います。

2008年2月 日本経済新聞「ゲームセンター逆風」
前回、今月は同志の皆さんに「重要な提言」をすると
申しましたが、どうか一緒に考えてみてください。
異業種の競合と教訓
思えば1978年、業界は現在と全く同じ現象を経験して
います。いまは懐かしい「インベーダー・ゲーム」の出現
ですが、市場を同じくする優れた異業種からの教訓です。
それは、大ブームが失墜したあと、「疾風怒涛の荒波」を
ようやく乗り越え、全国のセンターが本格回復を果たした
*1976年(昭和52年)直後のことでした。しかし、
ゲーム機に対する若者の飽きも早く、侵入者(異星人)は
1年ほどで宇宙に飛び去ったのです。
*レーン当たり収益(前年比)は、1976年−77年の平均が
+39.4%、インベーダーの78年には+8.4%まで急落。
Wiiの特徴は、何でしょうか?
ゲーム市場もまた、若者需要に大きく依存していますが、
任天堂ゲーム機は一味違います。老いも若きも家族一同で
楽しめる、奥深く、高度なプログラムが相俟って爆発的な
ヒットを生んだのです。
現代では的確なマーケテイングとコンピューター応用が
あいまって、業態や業種を乗り越える、昔は予想もでき
ない競合が始まっています。ちなみにラウンド・ワン社
も新しい試みを始めており、「リピーターづくり」の教室
を展開するため、プロの雇用を増強中です。
ボウリング・マーケテイングでは、若者減少による年齢を
越えた需要と単純娯楽以外のニーズの開発、リピート率の
向上が生残りの鍵となって来ました。前者はキッズ、後者
はシニア世代、リピーターはマニアやスポーツ需要と理解
してよいでしょう。
念のために申しますとセールスなどではなく、個人や社会
におけるボウリング・ニーズを属性(年齢・性別)や目的
別に調べ、テストマーケテイングを営々と続けることです。
ドラッカーは、「マーケテイングとは、セールスのいらない
(販売の)仕組みをつくること」と喝破しましたね。
提言:同志よ、集まれ!
本来のボウリング場は、地域に愛される「憩いの場」です。
種目の特性は、子どもたちの教育に役立ち、地域住民や家族
や三世代交流まで促す、非常に優れた機能があるのです。
また、業界人なら、流行とか景気、日廻りや天候に左右され
ない「安定した仕事」にしたい、とみながお考えでしょう。
しかし、このような大志の実現は、「業界ひとりの力」では、
絶対にかないません。しかし・・・、
コンセンサスが整わない現状では、「同志が集まり、語らい、
力を蓄える」ことがいちばんでしょう。
結局、私の提言は「同志よ、集まれ!」です。
ブーム時代から単純娯楽ニーズに頼ってきた、他人まかせ、
景気頼みの堕落した過去から決別、ボウリングを世のため・
人のためになるように「仕立て直す」のです。
仕事はなかなか難しいのですが、方法は次の通りです。
1. 単純娯楽でない、新しいボウリング需要を開拓する。
2. 需要を広げるために、業界の外に新しい人脈を築く。
1、の作業は、ボウリング本来のスポーツ性や社会性を研究、
時代ニーズや個人の属性、目的別の需要に合わせることです。
作業は順調に進み、ツールの作成、教材印刷まで来ました。
2.は「ロビー活動」ですが、幸にも中央の体育スポーツ行政
のコンセンサスを得て、多くの都道府県に広げつつあります。
もとより、私たちは商業スポーツ施設であり、企業ですから、
一般の方々から「利益を追求するばかり」の人たちと誤解され
がちです。仲間はそれなりの経営理念がないといけませんが、
ともあれ*「話し合うこと」が大切です。
* お問い合わせは、・・・・・・・
以下―次号。
追記 改訂版[ボウリング大辞典]を上梓!
おかげさまで歴史年表や新しい技術用語集「ローダウン」など
加えて、ハンデイ版として再版しました。非常に好評と聞き、
安堵しています。ぜひ御社の書架にも1冊、加えてください。