普及活動のページ レッツ・ゴー・ボウリング! 第37章
宮田 哲郎
(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員
平成20(2008)年8月1日号
![]() ショーウインドゥ |
目次 第37章 第36章 第35章 第34章 第33章 第32章 第31章 第30章 第29章 第28章 第27章 第26章 第25章 第24章 第23章 第22章 第21章 |
|
ブリタニカ中項目「ボウリング」執筆のプレッシャーから
開放されて1ヶ月、睡眠中も「あれは?これは?」と心配
する日常から抜け出ることができました。
およそ15、000字でまとめましたが、こんご改定する
ときは競技記録やスキルをもっと詳しく、設備やボールの
科学も加えて充実させたいと考えています。
ブリタニカはアカデミック版で大学や図書館、企業が年間
契約で閲覧できるシステムなので、読みたい人は図書館で
ごらんください。個人で? ネット閲覧は20万円かかる
そうですよ。
1.回復の気配なし
原油高騰から端を発した「身近な商品」の値上げが続き、
企業もぎりぎりまで全てのコストを下げている経済情勢に
なってしまい、経済の回復は極めて難しい情勢です。
経済産業省の月次報告「サービス産業」ボウリングの売り
上げでも過去48ヶ月間続落、平均4%代だった落ち幅も
7%以上、8%代までになってきました。レジャー白書の
分析でも、2010年には参加人口を2,510万人とし
ていましたが、私は良くても「やっと2,100万人」位
だろうと予測しています。
相変わらず「5,000万人」キャンぺーンを張っている
業界ですが、まったく根拠のない話ではないかと心配する
人が多くなりました。それでは、ボウリング市場を二つの
要素から精査してみましょう。
2.人口構造の高齢化
現在の人口構成を「10歳ごとに」分析すると、2,010年
は次のようになります。売り上げ構造から見ると数年後の市場
を楽観視できる理由は、どこにもありません。
年代別人口の変化 10歳ごと・千人
10歳代 12、821 11、998 ▲ 823(― 6%)
20歳代 16、480 14、486 ▲1、194(―12%)
30歳代 18、480 18、574 94(+0.5%)
40歳代 15、763 16、570 807(+ 5%)
50歳代 18、940 17、154 ▲1、786(−10%)
60歳代 15、996 18、292 2、296(+14%)
合 計 98、480 84、074 ▲14,406(―15%)
3.若年層の参加率変化
次は、男女別の参加率を「直近10ヵ年」の時系列で比較したものです。

4.行動するのみ!
数字からみると前途多難ではあるが、業界内部で対策を云々して
いる時間はすでに失われている。答えは唯一、リピーター創出に
尽きるがシニア対策でも難航するであろう。
また、従来型のパブリシテイも再考すべき時期である。
総論は良いが行動プランの各論で反対する業界役員は、今となって
はいない方が良いとも(私は勝手に)考える。
乱暴な言い方だが、まずは行動してから考える、軌道を微調整する
時期だからである。長い目でみれば、小手先の手法もよくない。
問題の根源が社会の変化(顧客の人口構造変化)にあり、まして
「スポーツ志向」のリピーターとなれば、従来型の業界主流だった
手法では、まったく通用しないと断定するからである。
5.スポーツ庁が新設される
次の通常国会で「スポーツ振興法」が改訂され、スポーツ庁が新設
されれば、文部科学省、日本体育協会が主流だったスポーツ行政も
大きく変ってくるであろう。すなわち、*時代は「学校スポーツ」
主流から、「商業スポーツ」重視へと変ってくるのである。
すなわち、ボウリングやゴルフの種目特性が世のためになる時勢と
なってくるのである。このあたりの理由は、こんごのコラムで追々
詳しく述べるが、私の予測は着々当たってくると確信している。
過日、スポーツ議員*代表の麻生太郎氏の会見を聞いたが、メダル
増産、地域スポーツ拡充を「二本柱」とする施策にボウリング業界
も相乗りしなければならない。ここでは従来のトレンド路線(単純
娯楽ニーズ対応のマーケテイング)とは全く異質の手法が要求される
のである。 *NHK全国ニュース・5月25日(日)。
では、また来月・・・。
*イラストは「新しいLTBテキスト」:今夏は発表予定。