◆孤独なボウリング-9◆
「孤独なボウリング」著者ロバ−ト・D・パットナム(ハ−バ−ド大学教授)、発行柏書房。 米国コミュニティの崩壊と再生を膨大な調査デ−タ−から研究立証した論文集、ぜひ、ご講読される様おすすめします。 前号からのつづき。 社会関係資本の蓄積を再興するための方法を見いだすのは、国家的かつ10年はかかる課題であり、一人の学者、あるいは一つのグル−プによって実現できるものではない。 (中略) 現在の窮状の唯一最大の原因は、ほぼ全ての形態の市民参加において世代的低下が拡がりまた持続していることであるからである。 今日の若者が米国の社会関係資本の衰退を始めたわけではなく……その両親がそうしたのである……、21世紀の初期に成人することとなる世代の間で市民参加を再燃させる手助けをするのは、あらゆる年齢の米国人にとっての義務である。 したがって、米国の親、教育者、そしてとりわけヤングアダルトに対して、私は以下の目標を示したい。 2010年までにわれわれの社会の全ての部分において、その時点で成人する米国人の市民参加のレベルが、その祖父母が同じ年齢だったときのそれに匹敵し、また同時に橋渡し型社会関係資本が祖父母の時代のときよりも大きく上回ることを確保できるような方法を見いだそう。 われわれが成功したかについての具体的な検証の一つは、投票率を1960年代のそれへと回復させることができたかどうかというものだが、われわれの目標はその他の、より実際的で、きめの細かい点における参加と討議を増加させるものでなければならない……すなわち、チ−ムスポ−ツから聖歌隊、組織化された愛他主義から草の根の社会運動に至るものである。 |