◆砂糖は薬だった◆

日本に砂糖が伝わったのは、8世紀の奈良時代。中国から貴重な「薬」として大仏に献上されたという記録が正倉院に残っている。当時の唐国の僧・鑑真が日本に渡る際に、黒砂糖500斤(300キロ)を持ってきたとも、遣唐使が日本に帰る際に持ち帰ったともいわれている。

15世紀には、貴族や武士の間で流行した茶の湯と共に和菓子が発達。室町幕府の八代将軍足利義政は、羊かんが大好物だったそうだ。16世紀から南蛮貿易が始まると、さまざまな西洋文化と共に砂糖や菓子が輸入され、都である京都の市中にも流通し始めた。日本人で最初に金平糖を口にしたのは、織田信長といわれている。

18世紀になると、江戸幕府八代将軍徳川吉宗により国内産糖が奨励され、全国各地に製糖業が広まった。そして、明治時代に入り、砂糖はようやく一般庶民に行き渡るようになった。

(資料提供 砂糖を科学する会)

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