◆金沢21世紀美術館◆

チャ−ルズ・レイ 作
チャ−ルズ・レイ 作

●子供の好奇心を刺激

金沢21世紀美術館は平成16年に開館した。他の市立美術館が年間入場者が平均10万人を大きく下回る中で、同館は2年で300万人近くを集めた。展示されているのは、とかく難解と思われがちの現代美術。その謎を解こうとフランス・ル−ブル美術館長も視察に訪れた。

同館は開館初年度、金沢市内の全小中学生4万人と引率の教師を無料招待し、さらに子供用無料券「もう一回券」をプレゼントした。「自分のチケットがあれば、親に連れてってとせがむ、つまり子供が大人を連れてきてくれているのです」

また、「子供は暗い場所は嫌いなので、なるべく明るく、警備員には威圧的な制服を着せないなど、細かい配慮がされている。連日多くの子供が来てくれていますが、作品を傷つけられたことは一度もない、子供をもっと信用すべきです」という。

初年度の入場者157万人のうち、4割が金沢市民。無料ゾ−ンのみの入場者も多いが、美術館が市民の憩いの場として定着している。展示では、子供向けに目線を下げてはダメと説く。常に子供は大人になりたいもの。子供向け美術館だと、子供も来ないし大人も来ない、大人の目線で本物を見せることが大切だ、と語っていた。

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