●早起き早寝のススメ●
●東京北社会保険病院副院長 神山 潤(こうやま じゅん)氏 夜型生活が子供にまで広がった現代では、親が子供に「早く寝なさい」と言っても効果ゼロ。眠りの重要性を伝える“理論武装”が必要です。ポイントは3点。 @ヒトは昼行性の動物で、地球周期の24時間よりも長い約25時間の生体時計をもっている。このズレを調整するのが、「朝の光」という“目覚まし時計”。夜の光は、さらにズレを広げ、ヒトを時差ボケ状態にする。 A朝日を受けると、体内には心を安定させるセロトニンという神経伝達物質が分泌される。朝目が覚めてから14〜16時間して夜暗くなると、眠気を起こしたり、抗酸化(さび防止)作用のあるメラトニンというホルモンが分泌される。 Bまた昼間のリズミカルな筋肉運動はセロトニンの働きを高め、昼間に光を浴びることで、夜のメラトニンの分泌が高まる。つまり、朝日を浴び、昼間活動し、夜は暗くなったら眠ることが、脳にも体にも重要だ。 長い進化を経てヒトの祖先が3800万年前に獲得したこの生体メカニズムを、子供に応じた言葉で伝えることです。私の経験では、小学校低学年児童でも、話せばすんなり早起き早寝にシフトして、親に教えています。 早起き早寝をして、自分の体に何がいいかを聞き、考えてみてはどうでしょう。世界一の残業立国・日本の労働生産性が先進7ヵ国中最低なのはなぜなのか―。私の経験では、深夜2時間かかる仕事も朝の10分で型付きます。 適正な睡眠時間も人によって異なるので、実は、体に聞くほかありません。午前中に眠気をもよおさないなら、睡眠の質も量も生活リズムもOKですが、そうでなければ要注意です。 |