●イノベーション米国に学ぶ●

●イノベ−ション米国に学ぶ 東京大学大学院経済学研究科教授 伊藤 元重 氏

これから日本の企業が高い利益を上げる道は二つある。一つは独自の技術を磨いて、グロ−バルなマ−ケットで価値を高めること。もう一つは末端の消費者の価値をしっかり取り込むことだ。そのために不可欠なのがユニ−クなビジネスモデルとブランド力である。製品自体がどんなに優れていても世界の消費者の心はつかめない。いわば経済の上流と下流、このどちらかでイノベ−ションを起こした企業だけがもうかるという構図だ。

イノベ−ションとは、突き詰めれば異質なものと交わることだといってもいい。米国がイノベ−ティブなのは世界中から人が集まるからだ。宗教や文化や価値観が違う人々が交われば必ず衝突し、問題が起きる。しかし、そこからイノベ−ションが生まれる。世界同時競争のなかで勝つために求められているのは、国や業界の枠を超え、グロ−バルな環境のネットワ−クをどう取り込むかだ。そこにこそ大きなチャンスがあると考える。

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