●笑顔こそ力●

オ−ストラリア・カモノハシ
オ−ストラリア・カモノハシ

●笑顔こそ力 日東電工相談役 山本 英樹 氏

人間の本性と教育に一石を投じた記録書『狼に育てられた子』によると、人間社会から隔離されて育った子供らは決して笑うという情動を表さなかったという。他の動物に比べ運動器官が未熟な人間の新生児は自力では動けない。そのため親が世話するように仕向けるシグナルの一つが、微笑反応とされている。確かに、赤ん坊の無垢(むく)な笑顔に、人は無関心ではいられない。人間が生き抜いていくためのしたたかな術に、大人たちは喜んではまってしまう。笑顔は人間関係を作り上げる原初的な力であり、これは生涯にわたって衰えることはないのだ。

経営の面でも、笑顔の効用は大きい。対顧客、上司と部下、組織間、地域関係など、円滑な運営には信頼関係が不可欠。その第一歩こそ、他人の存在認知を表出する笑顔だ。とかくコミュニケ−ションが不足しがちの現代に、万国共通の身体言語である。先ず企業の顔でもあるトップが実践しなければならない。笑顔は「経営資源」、減りすぎたり、劣化すると企業は衰退する。ひまわりは笑顔を太陽に向け続け、陽光は成長の糧として取り込まれる。花言葉は「敬慕」、少し見習わねば。

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