ホワイトカラ−残業しているヒマはない

●前トリンプ・インタ−ナショナル・ジャパン社長 吉越 浩一郎 氏(60)

日本のホワイトカラ−は生産性が低いと言われ続けています。それはダラダラと残業を続ける習慣のせいで、仕事のデッドライン(締め切り)があいまいになっているからです。一方、工場では時間当りの製造量が厳しくチェックされるから、生産性が高い。

日本人には「会社のために働くのだから残業は良いこと」という意識があります。でも、本当はダラダラ残業が会社全体の生産性を引き下げているのです。そこで意識改革のために罰金制度を導入しました。罰金は残業をした本人からではなく、所属部門のボ−ナス原資から差し引く。すると残業がはばかれる雰囲気に変わりました。

反省会の制度も設けました。残業した社員は翌日、上司と面談して原因を分析し、再発防止策をまとめて私に報告しなければなりません。

仕事は目いっぱい集中し、定時になったら遊びや家族との時間に切り替える。両立させてこそ限られた人生が楽しめます。残業しているヒマはないはずです。

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