●精神疲労は休息、抗酸化物質が予防に有効●
●精神疲労は休息、抗酸化物質が予防に有効 大阪市立大学大学院講師 片岡 洋祐 氏 休まず計算を繰り返したり事務処理に追われたりといった過度の頭脳労働は、脳の同じ領域を長時間酷使します。何かに失敗してくよくよと思い詰めるのも同様です。そのとき脳で生まれた大量の活性酸素が神経細胞や組織を傷つける。酸化ストレスといい、精神疲労の大きな原因と考えられます。 脳が「疲れている」と警告を発しているのに、逆らって十分休息をとらなかったり、活性酸素の攻撃を抑える抗酸化物質が不足したりすると、神経系の機能低下が長引き病的疲労につながる可能性があります。激しい疲労感が続く慢性疲労症候群でも脳の神経機能に長期的な変化が生じていることが分かってきました。 動物実験であらかじめ抗酸化物質を与えておくと、酸化ストレスによる神経機能のダメ−ジが軽減されました。ただ、脳内の酸化反応は瞬時に起きるので、疲れた後で飲んでも効果は望み薄。日ごろから摂取しておけば予防効果が期待できます。抗酸化物質は様々な食品に含まれています。食事を通じて摂取するのが理想的ですが、サプリメントを上手に使うのもよいでしょう。 抗酸化作用のある主な物質=ビタミンC(果物)、E(植物油)、カテキン(緑茶)、ポリフェノ−ル(ワイン、カカオなど)、リコピン(トマトなど)βカロチン(ニンジン、カボチャなど)、ドコサヘキサエン(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA) |