借物の言葉では相手に何も伝わらない

●借物の言葉では相手に何も伝わらない 新日本製鐵社長 三村 明夫 氏 1940生

私は社長になって「現場主義」を有言実行しています。全国に11ヵ所ある現場を、年に1−2回欠かさず訪問しています。すると、デ−タからだけでは分からない、現場の様々な空気や体温といったものを体感することができます。これが非常に大切です。

もう一つ、私が社長に就任した時に公約したことがあります。それは「自分の言葉で分かり易く話せる社長になる」ということでした。他人の言葉をそのまま引用したり「借り物の言葉」による話では、相手に何も伝わりません。事実に基づいて自分で熟考した上で、分かり易い言葉を選んで話すことが大切です。

これは実は、言うは易く行なうは難いことであり、生半可な覚悟では実行できません。自らの言葉を磨き、教養を深める必要があります。苦しくても自分の頭で考えに考え抜いて、自分なりに納得した上で話すことが求められるのです。

言葉の力を磨き、教養を深め、自分の頭で考えること。これが全ての基本で、「基礎学力」だと思います。

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