●ブランドが企業の力を引き出す-2●
●社会的責任の自覚が問われる 法政大学経営学部教授 田中 洋 氏 1951年生 近年、日本の企業では不祥事や事故が相次いで起こっている。不祥事や事故が企業の信用やブランドの価値を傷つけるものであることは間違いないが、不祥事や事故の大きさだけが信用やブランドの毀損(きそん)程度を決めるわけではない。むしろ、不祥事や事故の対応によってダメ−ジが大きく変わってくることを、企業は肝に銘じておくべきだ。 今日、企業がどのように社会的責任を自覚して行動するかが、消費者によって厳しく評価される時代になった。この社会的責任を「CSR(コ−ポレ−ト・ソ−シャル・レスポンスビリティ−)」という。CSRへの対応は企業ブランドにも大きく影響を与える。 アメリカでの研究によると、消費者が商品の評価をするときに、企業ブランドの中でも@企業能力(どのような商品をどのような方法で消費者に届けることができるか)とACSRとの二つの要因が与える影響が大きいことが分かっている。 企業ブランドにとって今後、CSRはますます重要になってくるだろう。(つづく) |