●ボウリング・ルネッサンス対談●

武部会長が描かれた似顔絵を手に歓談する両氏
武部会長が描かれた似顔絵を手に歓談する両氏

●日本ボウリング評議会会長 衆議院議員 武部 勤 氏
●日本ボウリング評議会副会長 JPBA・JLBC会長 中山 律子 氏

武部 私は早稲田大学時代、ボウリングクラブのマネ−ジャ−でした。神宮球場で早慶戦を観戦した時、隣の東京ボウリングセンターをのぞいたら当時のセレブリティがたくさんいて、田舎から出てきた学生の私は心が高鳴ったものです。「みんなボウリングが下手だな。どうして止まっているピンを倒せないのだろう」というのが最初の印象でした。でも、いざやってみるとくるぶしにボ−ルをぶっつけて悲鳴を上げました。スコアラ−の女の子に笑われたのが悔しくて、ボウリングクラブに入り、合宿も企画しました。練習を通してボウリングの面白さを知ってからは、一部の上流階級だけでなく、一般人も楽しめるスポ−ツだと実感しました。

中山 私はバレ−ボ−ルをやっていたので、ボウリングを始めたのは20歳頃からでした。40代前半くらいまではプロとしてのボウリングを極めてきましたが、特に子供を産んで復帰してからは、負けるのが悔しくてがむしゃらにボウリングをしてきました。でも、その後は怪我やひざの故障などであまり結果が出せなくなってきたんです。そんな時、主人に「そんなにがんばらなくても楽しくやれば?」といわれて、それからパッと意識が切り替わりましたね。すごく楽しいボウリングになりました。友達もたくさんできたし、今は「ボウリングをやっていてよかった」と思っています。

武部 ボウリングは性格が出るんですよ。たとえば勝負に出るか、安全策で地道にスコアを稼ぐかといった戦略にもその人の個性が表れる。ボウリングは人生にも通じる面白いスポ−ツで、私は政治活動においても非常に参考にしています。たとえば好調の時も、「災いは得意のうちに生ず」という教訓を思い出して、「テンフレ−ムで逆転できる。ここは辛抱強く」と気を引き締めています。いま団塊の世代は会社を退職していますが、この人たちの青春時代はボウリングの最盛期です。この世代に働きかければ、さらなるボウリング人気の向上と集客増も見込めるのではないでしょうか。

中山 私はいま、正にそんな世代の方々のためにボウリングスク−ルを開いているのですが、どこに行っても顔なじみの方がたくさんいて、和やかな雰囲気のなか、ボウリングを楽しんでいます。

武部 ボウリングをやっていると、本当に友達ができるんですよ。いまは勝つためのスポ−ツが大半を占めていて、応援によって一体化しているけど、ボウリングのように一緒にゲ−ムに参加して、一緒に応援するというスポ−ツはなかなかないですよね。

中山 1日1−2時間続ければストレス発散や健康維持にも役立ちますし、生涯スポ−ツとしてボウリングを始めてもらえたらうれしいです。それをサポ−トする取組みを進めていきたいと思います。

武部 ボウリングは毎日の健康維持や政治家としての体力作りにも役立っています。普段は家でステップやフォ−ムの練習、ひざを柔らかくするストレッチなどを行なっています。一般的にボウリングというと、「ひざや腰に負担がかかるのでは」と思われるかもしれませんが、ボウリングは大変健康的なスポ−ツです。これからは世代を問わず気軽にできるスポ−ツとして、ボウリングの明るく健康的なイメ−ジが浸透していってほしいと願っています。

中山 武部さんのおっしゃる通り、ボウリングは誰でも簡単にできて素直に入りやすいスポ−ツだと思います。私は選手時代に、リリ−スの瞬間だけ力を入れて体の負担を減らす方法や、ボ−ルの重さを利用してスイングするコツなどを身につけていきました。健康ブ−ムが続くなか、肩が上がらなかったり、ひざや腰に多少悩みを抱えていても、体をいたわりながら健康づくりのためにボウリングができることを、みなさんにお伝えしていけたら幸いです。

武部 「健康」はキ−ワ−ドですね。将来的にはオリンピックなどに向けた選手育成も含め、底辺をもっと拡大していきたいですね。(つづく)

日本ボウリング評議会「BOWLING」パンフより掲載

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