●がんは生活習慣病の一つ●
●がんは生活習慣病の一つ がん研究者 黒木 登志夫 氏 72歳 村上春樹さんは「ノルウェイの森」で「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」と書いています。病気も健康の対極ではない。病気になるかどうかの危ういバランスの中、健康にとどまっているにすぎない。健康は病気を、若さは老いを、寿命は死を内に包む。そこを考えて生きれば、いざという時に人生をポジティブに生きられるのです。 がん予防で一番大事なのはたばこを吸わないことです。野菜をいっぱい食べ、塩分を控え、エネルギ−を取りすぎたり、食べすぎたりしないこと。運動も大事です。リスクを考えると、たばこを吸う人は車道を歩いているようなものです。いつ車にはねられてもおかしくはない。 がんは遺伝子の病気です。DNAに傷がつく突然変異が蓄積し、長い時間をかけて出てきます。DNAに傷をつけるのは、たばこや紫外線、活性酸素などです。ですから生活習慣を改めることががんの予防になります。しかし、どんなによい生活習慣を守っていても、がんになるときがあります。60代になると1歳年を取るごとに、がんになるリスクは10%上昇します。 胃がん、大腸がんは早期発見すれば100%治ります。健康診断を毎年受けることは大事です。がんにならないようにするのはいたって、常識的です。 |