●単純な習慣の良し悪しが寿命を左右●
●単純な習慣の良し悪しが寿命を左右 東北大学公共政策大学院教授 坪野 吉孝 氏 まずは下記をご覧頂きたい。 生活習慣スコアの計算方法 ご自分のスコアが何点になるか、計算して頂きたい。 この点数ごとの死亡率を筆者らが調べ、2004年に専門誌に報告した。宮城県の中年男女約28,000人を対象に、1990年から11年間の追跡調査を行い、1,200人の死亡を確認した。 男性では、生活習慣が不健康でスコアが0点のグル−プの死亡率を100とすると、スコアが1点から4点満点まで上がるにつれて、死亡率は83、60、52、25と段階的に下がった。0点と4点満点では、死亡率で実に4倍の開きがあった。女性も同様の結果だった。 生活習慣スコアの1点の差を年齢の差に換算すると、男性では2.8年、女性では4.8年に相当した。つまり例えば、同じ60歳の男性でもスコアが0点の人(たばこを吸い、大酒を飲み、あまり歩かず、やせすぎか太りすぎ)は、スコアが4点満点の人(たばこを吸わず、酒は飲まないかほどほど、よく歩き、やせすぎでも太りすぎでもない)と比べ、体の中の老化が10年以上進んでいることになる。 この栄養素にあのサプリメント、このデ−タにあの研究……。健康に関心を持つ私達に向けて、新しい情報が次々に飛び込んでくる。重要で有用な話も無論多い。 だが同時に、上記スコアにあげたような単純な生活習慣等の良し悪しで、人の寿命がかなり決まるのも確かだ。氾濫する情報に惑わされず、シンプルな習慣を着実に実行することが、最新の科学的根拠に基づく健康法にもなるわけだ。 ご家族にもスコア得点を計算してもらい、点数を上げて「若返り」のために何ができるか、一緒に話し合われてはいかがだろうか。そんな風に今回の情報を活用して頂ければ幸いだ。 |