スポ−ツを通した地域づくり-2

第2回
第1回

●スポ−ツを通した地域づくり スポ−ツジャ−ナリスト 二宮 清純 氏

スポ−ツは正三角形の原理。一番大切なのは底辺部分の普及、二番目は育成、最後が強化。底辺が一番大切。もう一つの三角形がある。それをクラブとするならば、クラブの中にいろいろなチ−ムがあると考えてほしい。なぜ総合型と言うのか。複数のスポ−ツをやるというのは非常に大切。成功した選手は複数のスポ−ツをやっている。テニスの錦織圭君はサッカ−、ゴルフの石川遼君は中学で陸上部、宮里藍選手はバスケットボ−ルをやっていた。

スポ−ツクラブの一番の原点は「お祭り」。老若男女、誰もが参加する。スポ−ツクラブをつくろうというのは、コミニュティ−のきずなをもう一回取り戻そうという運動。

1998年のフランスワ−ルドカップの取材にいったとき、地域のラグビ−観戦に誘われた。10代から70代までの各世代から選手が出て一つのボ−ルを追いかけ、親子三世代のきずなを深めていた。

先述したように、今この国が一番抱えている問題が地域の崩壊。コミニュティ−の崩壊の前にあるのが、家族や家庭の崩壊。親子の会話がないとか、子供が親を尊敬していないとか。親子三世代を束ねるクラブがない。まさにボ−ル一つで親子三世代のきずなが生まれる。それによってもう一回地域のきずなも生まれる。これがスポ−ツの持つすばらしさだ。

スポ−ツの語源は、遊ぶ、余暇という意味だ。遊ぶことはいいことだ。いろんなことを考え、創意工夫することで子供は成長する。総合型のクラブはつくらなければいけないが、ソフトを作ってもハ−ドがないとなかなか遊べない。クラブが受益者負担ということは、会費を払う代わりに意見も言い、民主的な運営をしていく。これをいまから各地でつくっていかなければいけない。地域密着型で地域のきずなを深めていく、家族のきずなも深めていく。スポ−ツは万能薬なんだということをぜひ理解していたたきたい。(おわり)

総合型地域スポ−ツクラブ育成推進フォ−ラムinあきた 基調講演 より掲載

二宮清純責任編集 スポ−ツコミュニケ−ションズへ

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